LCRメーターって

ソフトウエア、特に組み込みソフトウエアを触っていると、どうしてもハードウエアを避けて通ることはできないと思います。

ごく簡単なソフトでも、例えばマイコンの割り込み設定は正しいのか?と確かめるには、割り込みルーチンからデジタルポートにH/Lの信号を出してパルスをオシロスコープで確認することになります。

もちろんまったくの趣味レベルならそんな必要ないよ!という意見もありそうです。でもスクリーンを持っていない組み込みでいろんなことを検証していくには電気信号を直接確認する方が、結果的に早く事が進みます。確認せずにまあこんな感じかなあ、で進むと後で訳が分からなくなることに嵌る可能性大ですね。

 

そんなハードウエアを触っていると、いろんな電子部品が手元にたまってくることになるのですが、悲しい事に昨今の部品は表面実装部品SMDが多くなって来て、表面にそれが何なのかが書かれていないことが多いです。

プロの世界で慣れていると、おおよその検討は付きますが、細かな定数はまったくわかりません。昔ながらのラジアル品、アキシャル品にしてもどんどん小さくなって、やはり数字が見えません。抵抗のカラーコードもまとめて灰色にしか見えません!(これは老眼か)

そこでこの電子部品も確認が必要になるのですが、それを確認する測定器の一つが「LCRメーター」というものです。これそれなりに高価なもので、昨今安くなったとは言え、高価なものです。

ところがちょっと視点を変えて、デジタル回路で使う、高周波回路ではない、周波数特性など細かい特性は気にしない、って敷居を下げるとこのLCRメーターが劇的に安価に手に入ります。

もちろん理屈が分ってて手作りされている方も多いと思いますが、そんな努力をしようとまったく思わせてくれないお値段です。

ちなみなamazonにてチェックすると以下のようなものが  ↓

 

これ、驚くなかれ 「1399円」 何社か同じものを扱っているのが分りますが、ほぼこのお値段。ケース付きがちょっと高い程度です。

いままでは、困ったときに知り合いにLCRメーターを使わせもらってたのですが、こうなれば、騙されたと思って購入するしかありません。

商品、中国からお約束のように忘れた頃に届きました。

当然商品写真のような裸基板がとどきますので、下の写真のようにポリエチレンの100均のケースに収めました。難しいこと考えずに半田ごての熱で、シュッと穴を開けて、カッターで切ればOKです。環境問題に対しては!ちょっとこの煙は何なのでしょう?また調べてみます。

さて、さっそく使ってみます

 

写真では見えにくいですが、464.9Ω  と表示されています。

抵抗 「黄紫黒金」のカラーコードなので、 470Ω誤差5%ですね。正しく表示されてるようです。

次に、代表的トランジスタ、「2SC1815」を挿してみると

 

NPNと判断し、hFeまで計測してくれてます。336倍だそうです。Vfは思ったより高いですね。

その他、コンデンサ、コイルなども計測してくれます。コンデンサもラジアルの積層セラミックなどはデジタル系でも多く出てくると思いますが、0.1μF 以外に、0.47μF や 0.01μF、青色と黄色などで見分けが付かなくなります。

ご覧のように、十分使える性能を確認しました。

0Ω抵抗(抵抗の形をしたジャンパー)もちゃんと判定してました。素晴らしい!!

電源は006P 9V 電池のホルダーが付いてますが、滅多に使わないツールなので、5V ACアダプタが使えるようにケースに入れておきました。

この商品の難点はと言えば、液晶が見えにくい!!説明書が無い?(どこかに公開されてたらすいません)

説明書が無いのは辛いですが、123番に対して、2端子でも3端子でも適当に挿せばOKです。結果表示に正しく表示されます。ソケットに1番端子が多く設定されているのは、なかなかよく考えられてます。説明ではわかりにくいですが、使えばすぐに理解できるという、ちょっと玄人志向の商品であることは否めません。 SMD用の怪しいビアも用意されてますがまだ使ってません。

コスト優先設計の商品でしょうから問題無し!素晴らしい商品だと思います。

 

 

 

 

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